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2011年03月27日

地震の記録

全国の皆様から、心配のメールや電話を頂いております。
やっとネット回線繋がり、全ライフラインが復旧したので、記録の意味で地震について書こうと思います。

書きたい事の半分も書けるかどうか・・・
あまりにもすごい地震で、色んな事が起きているので、書ききれないと思いますが。。
うちの場合、被害が少ない方です。
海沿いはこの数万倍も悲惨な事になっています・・・


3月11日 いつものように仕事にでかけました。 (鶏さんの仕事とは別です)
朝一でガソリンを満タンにして、予定通りあちこちと車で走り回りました。
(後で考えると、ガソリンを満タンにしていたのはかなりラッキーでした)

そして運命の14時45分
私は一人でお留守番をしているおばぁちゃんの家にいました。
角田市のはずれ、山間の部落。
いつもは家の中にいるおばぁちゃんが、今日はたまたま外に出ていて、庭先でおしゃべりなんぞをしていました。
さて、家に入ろうかと言う時

ゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・・・・

とものすごい地鳴り・・・
私も山に住んでいて、いつも地震の前は地鳴りがするんで、すぐに地震が来るのがわかりました。

「おばぁちゃん、地震くるよ!」

と言い終わらないうちに、ものすごい揺れが!

「うわわわわわっ!!!」

どんどん揺れが大きくなって、ガッツーーーン!!!と大きい揺れが。
家の前にある古い小屋から瓦が落ちてきたぁぁぁっ!!!

「おばぁちゃん、ヤバイっ!!逃げよう!!」

おばぁちゃん、半泣きで腰を抜かしちゃってるよ(TT

おばぁちゃんを支えて、なんとか家の前の坂を降りて、下の畑に逃げたい!
と思っていたら、またガッツーーーーン!!!と大きな揺れ。

おばぁちゃん、庭の木の下にうずくまったまま動けなくなっちゃった;;

家が神輿のように ワッショワッショ と揺れて、今にも崩れそうだ(汗

「おばぁちゃん、ここにいたら危ない;;家とか小屋がくずれそうだよ!」

「ダメだぁ;;この木にすがってるから」

おばぁちゃん、恐怖で動けないよ(TT
まさかこのままおばぁちゃんを置いて、自分だけ逃げられないし
おばぁちゃんをかばうようにしながらしゃがむと、家の窓ガラスがバシャーンバシャーンとはじけ飛び、玄関も縁側の戸も全部バタバタと倒れた。
目の前の小屋からは瓦がガシャガシャと落ちてくる。

畑の脇に停めた私の車が、ジャンプしているみたいに激しく動いている。

道路にビビビビビッと亀裂が走る。

何これ・・・(汗 こんなすごい地震、初めてだ・・・

「おばぁちゃん、なんとか下まで降りられない?ここじゃ危ないよ(汗」

「木に・・・木にすがってるから;;恐くて動けね」

やっぱダメか;;
家も小屋も崩れませんように(汗

と思った瞬間、またガッツーーーーーーーーン!!!と第3波!

「きゃぁぁぁぁっ;;」

今度こそ崩れると思ったら・・・
古い家だけど意外にしっかりしているのか、瓦が落ちる位で家も小屋も崩れてこない(汗


まだ終わらないの、この地震(汗
長すぎるよ;;
しかも何回も大きくガッツーーーーーーーーン!!!と来るなんて、何なの
恐いよ〜〜〜(TT
早く終わってくれ〜〜〜

少しずつ揺れが小さくなってきて・・・やっと・・・終わった?

「おばぁちゃん、大丈夫?」

「こんた地震、初めてだ;;おっかねごた;;(恐いことだ)」

「家が・・・ガラス全部割れちゃったよ;;」

「ガラスは仕方ねぇベ・・・家壊れなかっただけマシだ」

「かも・・・小屋も倒れなくて良かったね・・」

「あんだいてくって、助かった〜(あなたがいてくれて助かった)
一人だどなじょせばいいが、わかんねがった;;(一人だとどうしていいかわからなかった)
ありがとなぃ(ありがとうね)」

「ちょうど来た所で良かったね。まだ揺れるから気をつけないと」

「しばらく畑にいるは。家の中なの恐ぐて入らんね;;」

「うん、その方いいね。ってか、玄関の戸が倒れて入れないし;;
玄関だけ直していくね」

と玄関に行くと、家の中がぐちゃぐちゃになってる(汗
足の踏み場もない。。

倒れた玄関の扉をレールにはめたけど、ガラスだらけで危ない。
縁側の戸は全滅だし、庭のあちこちに地割れができてる(汗
こうしている間も強い余震が何回も;;

つくづく、家の中にいなくて良かった;;
家の中で話をしていたら、ガラスでとかで怪我をしていた事間違いなしだぁ(汗

「おばぁちゃん、家の人帰ってくるんだよね?
それまで一人で大丈夫?」

やっと立ちあがったおばぁちゃんに声をかける。

「あぁ、大丈夫だ。まんずありがとなぃ」

と畑に降りて行って、あちこちの被害状況をチェックし始めた。
どうせなら地震の最中に畑に降りて欲しかったよ、ばぁちゃん(^^;;

家に電話をしたけど、全然繋がらない(汗
大丈夫なのか?家;;
何度も何度もかけて、ようやく繋がった。
どうやら大丈夫っぽい(ほっ
電話が繋がらないので、友達にもメールを送ったけど、届いているのかどうかもわからない。

時間はすでに3時を過ぎていた。
3時半から歯医者だった(汗
今日の仕事は終りにして、帰ろう。

なんて、この時は悠長していたんだよね。
車に乗ってラジオをかけると

「津波の恐れがあります。車を使わず、徒歩で高台に避難してください」

と何度も言っている。
(今回に限っては、車で逃げた方が助かる率が高かったと思われ・・)
あの位大きければ津波もくるだろうな・・・
ここは山だから大丈夫でしょ。

と、それでも深刻に考えていなかった。

大きな地割れを、大丈夫かすら・・・とまたいで大きい道路に出ると、大きい道路もあちこち地割れが入っている(汗
と思うと、いきなり陥没!!
あやうく落ちそうになった;;

これ・・・やばいんじゃない?(汗
やっと少し深刻になってきた。

道路が波打っていて、あちこちひび割れと陥没がある。
信号のあるはずの交差点に来ると、信号がついていない。
停電!?
さらに水道管が破裂して、水浸しになっている!
マンホールが50cm位浮き上がってきてるじゃん!!

橋を渡ると、橋と地面の境界線が大きくズレて段差ができていて、ガッツンーンと落ちてしまった;;

それでものんきに歯医者に行くと、やっぱり停電・・・
受付に行くと、医者も歯科助手のおねーさん達も右往左往している。

「今日って治療できるんですか・・?」

恐る恐る聞くと、

「今日は何もできません・・・停電ですし、機材が全部飛び散っちゃって・・・」

「・・・ですよね(汗」

次回の予約を取り直して、会社に戻った。

会社に戻ると、違う事務所の人たちもいて

「伽羅さん、無事か!!大丈夫だった?」

と声をかけられる。
それ位すごい地震だったのね(汗

他の事務所の人たちも、近くを走っていたので避難してきたらしい。
ラジオが流れている・・・
なんだかものすごい状況のようだ(汗
テレビが見れないので、ラジオからの情報しか入ってこない。
薄暗い事務所で、人が集まってラジオを聞いている・・・
異様な光景だ・・・
その間も何度も大きい余震がきて、そのたびにみんなでビクッとする。

とりあえず今日は何もできないので、帰る事に。
帰り道も信号がつかないので、超安全運転だ。
国道を走る車も、みんなスピードが落ちている。
なんだかいつもより走りやすい道路になっているのが、また皮肉なもんだ(汗

家に帰るとあまり変わった様子もない。
棚の物が落ちているけど、そんなに酷くはない。
台所がメチャクチャで、電子レンジが落ちちゃったのとコップや皿が割れている位だった。

もう暗くなってきた茶の間でラジオを聞いていると、だんだん被害状況がわかってきた。。
荒浜に2〜300人の遺体が・・・?
なにそれ(汗

そこでやっと巨大な津波が海沿いを襲ったのを知った。

次々に入る情報。
耳を塞ぎたい位の情報(汗

海沿いには友達や知り合い、お客様もいる。。。
どうなったんだろう;;
テレビが見れないのがもどかしいよ(TT


そしてパソコンはもとより、携帯も使えなくなったので、私にとってかなり辛い事になっていました。
ネット命の私、電波拾いの旅にでる位に(汗
街に降りれば電波が拾えるかと、あっちこっちと行き、何日目かにやっと白石蔵王駅で電波を拾えた♪感動ー!
友達に電話が繋がった時は、涙がでましたよーぉ(TT

でもガソリンが全然手に入らなかったので、車で出歩く事もままならず・・・
思い余った私は、翌日は自転車で1時間かけて白石蔵王駅に行きますた。
バカだと自分でも思うけど、少しでも人と繋がっていたかったのですよ(TT
駅では公衆電話が無料で使えたし、秋田の親とも電話できたし。
Mixiで情報も見れたし、みんなからのメッセも読めて泣きそうになったり。

そんなこんなで少しずつライフラインも復旧し、テレビで被害をこの目で見て愕然としますた。。
想像以上に酷い・・;;
なんじゃこりゃ・・・
家が・・・車が;;


幸い私の実家は秋田なので、たいした被害もなく、ライフラインも翌日には復旧。
こちらの親戚も、仙台の街中と山の方なので、津波の被害はなかった。
ライフラインと物流問題だけだから、良い方だよね。

と思っていたら・・・
従兄が一人・・・・・・・・・・

例の荒浜のある若林区に勤務している従兄が地震の直後、浜の様子を見て来いと指示され、車で荒浜に行ったまま帰ってきていません・・・
たぶん避難するように広報車で回っていたんだと思います。
そして津波に・・・・;;
未だに遺体もあがらず、伯父さん夫婦は毎日役所に行ったり、安置所に行ったりしているようです・・・

お客様に亘理の鳥の海という海っ端に住んでいるお客様がいるのですが・・・
恐らくダメでしょう。。
会社の人が点検をしに顧客を回っているのですが、その地域のずっと手前から立入り禁止で行けなかったそうです。
津波にのまれていて、手がつけられないような感じだそうです。

地震の2日前に私もそこに行っていて、おばちゃんとお話をしてきたばかりでした。。
そして鳥の海の波止場に車を停めて、そこでお昼ご飯を食べるのが楽しみですた。
天気が良いと、とっても気持ちのいい場所で、そこにいる白と茶の双子のようなワンコにご飯を分けてあげたりしていました。
そのワンコも・・・;;

というか、行くのが2日遅れていたら、ちょうど地震の時間帯にいたので、私も津波にのまれていたはず。。
目の前、海だし。
思わずゾッとしますた・・・・・(汗

会社の海沿いにある営業所の人達とも連絡がとれない人がいたり・・・
もう一つの会社の方でも、たまたまお休みだった人が家ごと流されたり・・・
命が助かった人でも住む所がなくなったり・・・
未だに避難所にいるしかない人がたくさんいます。

もう一つの会社で亡くなった方の旦那さんが、

家も何もかも流されてしまった。。
思い出の品も写真も何もなくなった。
もし妻の写真があったらもらえないか、

と会社に来たそうです。
たまたま私が何枚か撮っていたので、その写真をあげる事にしました。
きっと・・・喜んでもらえると思います。。

周りでも知り合いが・・・
親戚が・・・
友達の親が・・・・
と言う人がたくさんいます。

そして私が就職する予定だった会社でも、何人か連絡が取れない人がいて、そのうちの1人が、昔一緒に働いていた人でした。。
(就職予定だった会社とは、10年位前に10年間働いていた会社で、復活する予定だったんです)
この地震で、復活の話どころではなくなり・・・・
あの時電話が繋がって、話がまとまっていれば何とかなったのかもしれませんが。。

ライフラインは全回復したものの、原発の問題もあるし(うちは80km圏位です)
仕事もどうなるか・・・

鶏さんの仕事も、風評被害をうけそうだし、鶏インフルエンザの問題もあるし。
先が見えずにものすごく不安です。

それでも命があって、被害もたいした事がない方ですもん。
なんとか乗り切って頑張りたいものです。

被災中、たくさんの人からメールや電話を頂きました。
通信系がまったくダメだった時期が長かったので、お返事するのも遅れたし、個々にお返事できなかった人もいまます;;
改めてありがとうございました(〃^▽^〃)

まだまだ余震も多いし原発がどうなるかもわからん不安な日々ですが・・・
限界まで!限界まで!諦めないーはぁっははん♪で頑張りまっす!!!
posted by 伽羅 at 18:32| Comment(3) | TrackBack(0) | お知らせ